RBS米ぬか多糖体の免疫力アップ効果とは
RBS米ぬか多糖体が、白血病患者のQOL(生活の質)維持・向上にどう役立つのかについて、詳しく解説しています。
RBS米ぬか多糖体には、NK細胞活性を高め、副作用を軽減する作用が認められています。吐き気や下痢を抑える作用についても報告がありますが、とくに「食欲増進」の効果が顕著に現れています。
そのため、日々の食事を楽しめるようになることで栄養状態が良くなり、ひいては患者のQOLを維持することにつながるだろうと期待されているのです。
白血病で入院した、30代の女性の症例をご紹介します。白血病が発覚してから2ヶ月間入院して抗がん剤治療を受けましたが、そのあとも彼女は通常の抗がん治療と並行して、代替医療による治療を続けたいと希望しました。
医師と相談した結果、免疫力アップの作用が認められている「RBS米ぬか多糖体」を1日3gずつ投与することに。はじめのうちは白血球数ががくんと下がってしまい、本人・医師共に焦ったそうです。
しかし、白血病特有の未熟な白血球(芽球)の数が減っていたことから、「これはRBS米ぬか多糖体の効果なのでは?」と考え、投与を続けました。その結果、抗がん治療の副作用による熱や食欲不振、下痢などの症状が改善。寛解するまではまだ長い道のりが続きますが、副作用が軽減されたおかげで、前向きに治療に取り組んでいるそうです。
代替・補完医療の一環として、RBS米ぬか多糖体を取り入れるかどうかを検討した際に書かれた論文が発表されています。これをもとに、RBS米ぬか多糖体が、がん患者のQOLにどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
2004年に発表された論文では、18ヶ月間、参加者205名を2つに分けて、一方にはRBS米ぬか多糖体を1日3食ごとに1gずつ投与するグループとそうでないグループ(対照群)に分けて試験が行われました。その結果、QOLが大きく向上したと認められたのです。
もっとも顕著だったのは食欲の回復でした。論文では、食欲が戻ったことによって栄養状態が良くなったことがQOLの改善につながったのだろうと述べています。(表1)
(表1)QOL(生活の質)の改善
前 | 後 | % | |
---|---|---|---|
対照群 | 2.9 | 2.5 | -14.0 |
RBS米ぬか多糖体 | 2.2 | 1.9 | -15.9 |
前 | 後 | % | |
---|---|---|---|
対照群 | 3.5 | 2.9 | -17.1 |
RBS米ぬか多糖体 | 2.9 | 2.4 | -17.3 |
前 | 後 | % | |
---|---|---|---|
対照群 | 2.5 | 2.9 | -14.6 |
RBS米ぬか多糖体 | 2.3 | 2.0 | -13.3 |
前 | 後 | % | |
---|---|---|---|
対照群 | 1.6 | 1.9 | +15.9 |
RBS米ぬか多糖体 | 1.7 | 2.1 | +24.2 |
※「痛み」「倦怠感」「吐き気」0~4段階、「食欲」0~3段階評価
なお、参加者205人中53人は痛み・吐き気などの悪化など著しいQOLの低下で試験を続けられずに脱落。対照群が半分近く脱落したのに対して、RBS米ぬか多糖体を摂取していた被験者グループの中から脱落者は出ませんでした。
また、RBS米ぬか多糖体を投与されたグループはNK細胞活性値が維持している患者が多く、NK細胞活性が高いほど生存率が高いという結果になりました。(表2)
(表2)生存率とNK細胞活性
RBS米ぬか多糖体 | 対照群 | |
---|---|---|
生存率 | 52/96名(54.2%) | 19/56名(35.8%) |
NK細胞活性 19.9%未満 |
17/40名(42.5%) | 2/16名(12.5%) |
NK細胞活性 20~40% |
18/35名(51.4%) | 7/25名(28.0%) |
NK細胞活性 40%以上 |
17/21名(81.0%) | 10/15名(66.7%) |
このことから、NK細胞を活性化させる作用が認められているRBS米ぬか多糖体を摂取することで、QOLを維持しながらがん治療が続けられる可能性を示唆しています。
積極的な治療を進めながらQOLを維持することは、白血病をふくめすべてのがん治療の課題ともいえます。
白血病の治療においては、白血病細胞を消滅させて生存期間を延ばすことが優先され、抗がん剤のつらい副作用や精神的な苦痛は「今すぐに命に関わることではないから」と、我慢をして耐えてしまう傾向があります。あるいは、家族が抗がん治療の苦しさをよく理解できないまま「早く治してほしい」という一方的な希望を伝えることも珍しいことではありません。
患者本人に「絶対に治そう!」という強い意志が残っているならよいのですが、多くの場合、たった1クール目で顕著に表れる痛みや倦怠感・吐き気などの耐えがたい副作用によって厭世的になり、家族からの「絶対に治そうね」という励ましの言葉がかえって負担となり、重いうつ病を併発するケースは残念ながら非常に多いそうです。積極的な治療によるQOLの著しい低下は、白血病に限らず多くの抗がん治療で問題視されています。
QOLを維持することで初めて、白血病やがんに打ち勝つ気力が生まれます。積極的な治療を続けながらQOLを維持するために取る対策として、20年以上に渡って科学的根拠(エビデンス)が報告されてきたRBS米ぬか多糖体を摂取してみるのも、1つの手段ではないでしょうか。