RBS米ぬか多糖体の免疫力アップ効果とは
米ぬか多糖体がどのようにNK細胞に働きかけるのか、白血病にどう作用するのかについて、実際の論文を引用しながら解説していきます。
20年以上も研究が続けられ、免疫細胞を活性化する作用があるとして世界的に注目をあつめている「RBS米ぬか多糖体」。RBS米ぬか多糖体はどのようにNK細胞を活性化させるのでしょうか。
RBS米ぬか多糖体は腸壁から吸収され、からだの中の免疫細胞に働きかけ、いち早くがん細胞を攻撃するNK細胞を活性化させます。NK細胞は、自分より数倍も大きいがん細胞を消滅させることができる頼もしい免疫細胞です。
米ぬかに含まれるヘミセルロースBに、免疫力を高める作用があることはわかっていました。しかし、米ぬかに含まれるヘミセルロースBは細長い分子構造をしており、吸収されにくく腸を通過してしまうので、ヘミセルロースBの効果が発揮できませんでした。なんとかこのヘミセルロースBの効果を活かすために研究が重ねられたのです。
米ぬかから抽出したヘミセルロースBに、シイタケ菌から抽出した酵素を組み合わせた特殊製法が生み出されました。これが、体内吸収率を高めた「RBS米ぬか多糖体」です。
1998年に発表された論文「Enhancement of human natural killer cell activity by modified Arabinoxylane from Rice Bran(MGN-3)」によると、RBS米ぬか多糖体にはNK細胞を活性化させる作用があることが認められています。[注1]
RBS米ぬか多糖体によるヒトNK細胞の活性について
RBS米ぬか多糖体(この論文ではMGN-3)によるNK細胞の活性化についての実験が行われ、20~46歳の健康な男女24人(女性15人、男性9人)が参加しました。
被験者を8人ずつ3つのグループに分けて、それぞれ1日15mg/kg、30mg/kg、45mg/kgずつRBS米ぬか多糖体を経口投与する実験を2ヶ月間行いました。
Ghoneum M,Drew Univ. Enhancement of human natural killer cell activity by modified arabinoxylan from rice bran (MGN-3).INT.J.IMMUNOTHERAPYXIV(2)pp.89-99,1998
15mg/kgのグループでは、1週間後はほとんど変化がありませんでしたが、1ヶ月の治療後にNK細胞の傷害性が2倍になりました。30mg/kgにすると、1週間でNK細胞の活性化が認められ、RBS米ぬか多糖体を摂取し続けるほど活性化は増しています。45mg/kg投与されたグループも同様の結果ですが、30mg/kgのグループと比べると活性率が上がっています。
なお、活性化は試験が終わるまで続き、RBS米ぬか多糖体の投与をやめたあとは、どのグループも摂取前まで戻っています。
この試験で、RBS米ぬか多糖体はNK細胞を活性化させる作用があることがわかります。しかし、RBS米ぬか多糖体の摂取を止めてからわずか1ヶ月で、NK細胞活性はもとの値まで戻ってしまうこともわかりました。
この結果からわかる通り、白血病やがんを患っているひとが、免疫力を高めるために摂るなら「継続は力なり」を意識して、毎日摂取し続けることが推奨されます。